男性看護師の数は増えつつありますが、全体的に見ると割合はまだ1割程度となっています。看護師=女性の仕事というイメージも強いため、一家の大黒柱として働く男性にとっては家族を養っていけるのか、将来性はあるのかと不安を感じるかもしれません。
実際のところ、男性看護師の給与は低くなく今後ますます需要が高まっていくと予想されます。日本は高齢化が進んでいる事から、病院や介護施設が続々と新設され、看護師自体の求人も今よりさらに増える事が予想されます。
男性看護師の場合、妊娠や出産で休みを取る事なく体力も持ち合わせているため、看護業界の中で価値が高まりつつあるのです。
特に男性看護師のニーズが高いと思われる職場は、集中治療室や救急外来、精神科病棟、介護福祉施設となっています。ICUやCCUなどの集中治療室の場合、24時間常に看護が必要で油断できない病棟です。もし患者に急変が見られた際は適切な処置が必要となり、冷静さや判断力、持久力が求められます。
そして、集中治療室同様に体力が必要なのが救急外来です。とにかく勤務体系がハードで、休む間もなく患者が搬送されてくる日もあります。ドクターヘリに乗る機会もあり、看護師としてやりがいが感じられる現場とも言えます。
精神科病棟や介護施設は、どちらかと言えば女性優位の度合いが低い職場かもしれません。看護業務を行うのはもちろん、時には暴れる患者をなだめて落ち着かせる事も業務の一つになるため、腕力の強い男性は重宝される存在なのです。
このような現場を選ぶことで、男性看護師ならではの魅力を活かしながら働くことができるでしょう。