小野正利は現在、「Galneryus」というバンドのヴォーカルを担当しています。
大ヒット曲、「ユーアーザオンリー」の印象が強かった方も多いと思いますが、なんと小野正利は生粋のロックミュージシャンだったのです。当時は4オクターブの美声とも言われていましたが、48歳になった今の具体的な活動を見てみました。
48歳、衰え知らずのメタルヴォーカル
40代を超えると、若い頃と比べて声に熟成さが出てきますが、その分枯れやすくなったりするともいわれています。50を超えた氷室京介が引退を宣言したのもそういった理由があるのかも知れません。
しかも、メタルバンドなんていったらハードなのはいうまでもありません。耳を劈くようなディストーションギターの爆音は、体力の消耗だって著しいでしょう。しかし、ひょうひょうと若い頃となんら変わらない、いや、今も進化し続けているのではないかと思わせるその美声は圧巻です。
小野正利はバンドマンだった?
彼のように、一度ピンで有名になってからバンドに再び戻るという例は珍しいです。その原因として、ギャランティの配分があります。
たとえばピンで活動している場合、著作権も作詞作曲もプロデュースもある程度自分でやっていれば、その分の収入はありますが、バンドの場合は違います。5人バンドなら5等分というルールを持っているバンドも多いのだとか。
幾らバンドクリエイティブが楽しくても、割に合わなければ人はやる気がなくなります。もっとも、Galneryusが小野正利に対しどのような条件提示をしているのかわからないですが。あと、個人的にはピンよりバンドの方が好きです。
因みに小野正利は、ユーアーザオンリーで世に出る前は、実はインディーズでバンド活動をしていたそうです。
ポップな曲で一斉を風靡したからとはいえ、やっぱり根っからの音楽家ってアンダーグラウンド思考の人多いですよね。大衆受けは狙えなくても、自らの音楽を貫く姿勢は立派だと思うし、若いバンドマンにも見習ってほしいです。